人生前半の振り返り

38歳の私がこれまでの人生を振り返り、次へ活かすことを自分の視点から書いてみました。

作文

 

小学一年生のときに作文を書いた。タイトルは定番の「私のおかあさん」だ。

 

1年生といったら、まだ日本語をならいたての外国人みたいなものだ。とにかくそのとき思い出せるワードを使って文を作ることしかできないと思っている。

生物として誕生してからまだ7年も経ってない生命体なわけだし、発せられる言葉に深い意味はほぼない。宇宙人のようなものだ。

 

「私のおかあさんはいつも口うるさくあれをしなさい、早くしなさい、と言う。私も言い返したいくらい

。でもお母さんが笑っているときは口びるが光っている。私も嬉しく思う。」という内容だったと思う。

これが新聞に小さく載った。口びるが光っている、という描写がすばらしいとか何とか。

 本当は、ママの顔下半分に光が反射していただけだったのに。「ママのおでこは波になっている」とか「目から水が出ている」などと書いていたかもしれないのに。

 自分の言葉が思っていた感じとは違った位置に付けられること思い知った。多くの人間が捉える捉え方で世間は認識するということも知る。

 その後、国語という教科に対して不信感を持つようになってしまった。

回答を見ながら、作者の気持ちは本当にそうだったのだろうか、そんなに簡単に心情を決めて答えにしていいのだろうか。

 

疑い深い私の性格が顔を出し始める。